A社様の場合:
開発工数面では
想像以上のメリット
私どもの会社では通信系のボードを制作しています。お客様のご要望もあり、 PCI-Expressバスのボードへの置き換えるために、新たに設計しなおすことになりました。 当初の予定では、XILINXのXC4VFX40を使用して、 製品自身のコア部分の設計からPCI-Express部分の設計まで、 すべて社内で行う計画で考えていました。
実際には、社内にはPCI-Express部分の設計の実績を持っておりませんでしたので、 そのあたりの技術習得等にかなりの工数が必要になるのはわかっていました。 ちょうど設計検討を始めた頃、昨年末にPCI-ExpressブリッジLSI:AAE-B04のサンプル出荷を知り、 こちらも検討することにしました。
話のとおりAAE-B04でPCI-Expressの制御部分の開発がなくなれば 面倒な部分の設計がなくなり、 従来の製品機能部分の移植だけですむことになります。 ただし、実際の工数でのメリットに関してはまだはっきりしておりませんでした。 結論を申し上げれば、グラフのような結果となり、 設計開発は計画した工数の40%ほどで設計することができました。 設計にはローカル部分の設計が必要ですが、 メモリやFPGAコンフィグレーション他、様々な周辺インターフェースが搭載されているため、 本業の設計部分だけで済んだといっても言いと思います。 何よりも設計検証の部分で計画の30%ほどに収まったのには助かり、 想像以上のメリットがありました。
コスト面では、当初予定XC4VFX40からXC4VFX20に収まった点。 基板上の周辺部品の、かなりの数が不要となりました。製品全体を考えた場合、 開発工数含めコスト面でもかなり効果があると実感しました。